野菜か花か？オクラから考える人生観

花屋さんの前を通りかかったとき、季節の花々に混じって見慣れぬ文字を発見する。

「オクラ」

オクラ・・・？？

おもわず二度見したけれど、あのオクラのことっぽい。

でもスーパーで売っている、行儀よく緑色のネットに入ったオクラとはちょっと様子が違う。

紫がかっていて、アートっぽくねじねじしている。

写真撮ってもいいですか？と了承を得て数枚カメラに納めたあと

だれが初めにオクラを飾ろうと思ったんだろう・・

いやでも最初は観賞用だったけど食べてみたらおいしくて改良された説もあるか・・

オクラが頭の中をぐるぐる回る。

でも、待てよ。

食べようが飾ろうが、オクラはオクラなのである。

オクラ側から見れば、同じようにすくすく育っているわけだから

その先どのような道をたどったとしても、どこまでいってもオクラはオクラなんだ。

これは食べる用！これは飾る用！

なんて決めているのは人間が勝手にしていることで、オクラにとってみれば「俺たちみんな同じなのになー」なんて思ってるんだろうか

なんて考えながら帰路についた。

そういえば、私もそうだった。

「会社員の私」は、どこまでいっても会社員の私だと頭の中で都合よく決めつけていたけれど

時を経て、「会社員じゃない私」になってからは当時のことを「どっちにしたって私なのにね」と少し余裕をもってふりかえることができる。

みなさんの中にも

・会社員の私

・親としての私

・妻（夫）としての私

みたいな、自分自身を形容する言葉が自分を固定してしまっているかも…と思う方がいたら。

場面場面で（例えばオクラでいうと食べられるときもあれば、飾られるときもある、みたいに）役割がちがったとしても、元を正せば〇〇っていう生き物にすぎないんだって、少しその自分を固定している枠みたいなものをゆるめてほしいなぁと思ったりする。

枠をはずしてみたら、自分のことをすこし自由にとらえられるかもしれないな～なんて思う。

（とはいえ、品種改良とかされてて、オクラといえども全く違う種類だったらどうしよう～なんて不安もちょっとあるのだけれど…！）

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